誰のために仕事をするのか―下町ロケット

直木賞受賞作・池井戸潤著『下町ロケット』を拝読しました。

全編にわたって非常に読み易い文章。
このところ小説はとんと読まなくなりましたが、
カフェ(最近、小岩にも洒落たカフェが増えてきました ^^; )で
珈琲をおかわりしながら一気に読み終えてしまいました。

主人公は大田区にある中小企業の二代目経営者。
それも若い頃の夢が捨てきれない、純粋な少年のような心を持った社長です。

会社は代替わりしてからは業績も好調に推移している独立系の中堅メーカーで、
社員は200名、売上高は100億円。借入金は20億円。

しかし下請けであるばかりに
突然の大口取引先からの取引打ち切りで窮地に立たされ、
さらには独自技術を持っていることから傘下におさめようとする大企業に狙われ、
おまけに本来味方であるはずのメインバンクからは見放されてしまいます。

ある特許を通じてキャスティングボードを握り、
「その部品がなければ、ロケットは飛ばない――。」(帯広告)
となるわけですが…。

規模は違えど、
会社を経営していると、色々あります。

長くやっていれば他社との係争案件も出てくるし、
自社よりも大きな会社から様々な”お願い”がかかったり、

時には社内で部署同士、或いは従業員側と経営側の意見が深く対立して
修復不可能な程に離れてしまうこともあります。

そんな時は、当然本来やりたい仕事よりも
問題を解決することの方が優先順位が高くなりますが、
ある時点で
俺のやりたかったことは、こんなことだっけ?
なんて呟きながら、虚しく夜空を見上げることになります。

やりたかったことは、何か。

いくつもの選択肢がある中で、
人生を棒に振る覚悟で会社を飛び出し、
なぜ起業することを選択したのか。

そして、今取り組んでいる仕事を選んだのは、なぜか。

間違いなく言えることは、
夢や情熱には、貨幣価値には換算できない価値がある、ということ。

その夢や情熱を、会社全体の情熱に昇華させて、
全社一丸となって困難に立ち向かっていく。
経営者として大切な仕事はそこにあると、
つくづく考えさせられます。

そんな気づきも与えてくれた『下町ロケット』は、
私のように悩める零細経営者に勇気、希望を与えてくれる良作でした。

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