明日から、日本帰国時の2週間自宅待機要請の対象国にタイも加わります。
というわけで、駐在員の家族が大挙しての帰国ラッシュ。
駐在している本人は残り、奥様と子供だけを帰すケースが多いみたいで、まるで子連れフライトの様相です。機内に子供の声が響き渡り、バタバタと元気に走り回る、賑やかな6時間の空の旅になりそうです。
私も行政案件がコンプリートできましたので、予定を繰り上げて帰国します。
JALは、新型コロナウイルスに関連して渡航できなくなった等のフライトキャンセルに関し、本来返金不可の格安チケットであっても全額返金対応しています。
しかし変更は不可なので、片道航空券をほぼ定価で買いました。プレミアムエコノミーのみ残席があり、約10万円です💦
エアアジアやスクートはもちろん、タイ国際航空などのフルキャリアさえ殆ど欠航するなか、邦人の帰国のために飛ばし続けてくれるJAL、ANAには感謝です。
んで、駐在員の奥さんと子供ばかりのフライト。
やはり賑やかなんだけど(笑)、なんか既視感があると思ったら、あれだ。
2012年秋の中国。
尖閣国有化に端を発した反日デモの後、
上海の空港は日本人駐在員の家族で溢れていた。
当時、中国屈指の大都会である上海では、
いまとなっては信じがたいことが行われていた。
若者集団に囲まれて「魚釣島はどの国のものか言え!」とか絡まれるのは日常茶飯事で、
ラーメン屋でどんぶりごと熱いスープと麺を顔にぶっかけられたり、
日本人学校に通う女子児童が、スーパーで頭からスプライトをぶっかけられた事例まであった。
僕はその頃イーウーに住んでいたけど、
日本料理屋は「日本人お断り」の紙を張り出し、日本人が集団暴行を受けている現場にも遭遇した。
その時乗ってたタクシー運転手が「日本鬼子は皆殺しだ!」なんて呟いて、血の気が引いた。社会全体の空気が反日?当然!だった。(イーウーは日本人が数えるほどしかおらず、韓国人が多いため、僕は大抵の場所で韓国人と思われてた)
中国にいる日本人は、基本的に中国が好きな人が多いのに対して、この仕打ち。もっとも、大多数の中国人は真面目なので、あえて罪に問われるかもしれない危害は加えなかった・・・が、制止もしなかった・・・。
日本人と分かる行動は慎むようにと大使館から通達があっても、中国で日本人が「日本人らしくない振る舞い」なんて無理。
で、かなりの日本人駐在員の家族が帰国したのであった。駐在員は残ったので、KTVやサウナは繁盛したらしいw
あの時見た、空港で搭乗券を発行された母娘の安堵した表情は忘れられない。まぁ今回の場合は日本に戻っても新型コロナと隣り合わせってことは変わらないけど、衛生面で日本は圧倒的に安心かな。
そういえば、あの時のフライトもJALだった。
安心をありがとう。日本航空や全日空がある国の国民であることを誇りに思う。