<ビジネスモデル>
前提1:「労働は1日1時間!(高橋名人風に)」
前提2:「資本不要、リスク最小」
ということなので…
1.海外のアマゾンやイーベイでクレジットカードを使って購入。
2.日本の自宅にFedexで送る。
3.日本のAmazonに出品し、FBAを利用する。
FBA=フルフィルメント・バイ・アマゾン。Amazonの倉庫に納め、受注すると自動的に出荷してくれる。カスタマーサポートも含まれている。
4.Amazonの締日は14日単位毎、その5営業日後には口座に入るのでそのお金で仕入代金(クレジットカード)を支払う自転車操業をする。
これだと、やる仕事といえば毎日の売り上げを見て、
在庫切れにならないように仕入をするだけ。
前提条件を満たせるが…実際に儲かるのか?
<皮算用「iPhone4S(16GB/SIMフリー)」>
日本Amazonでの最安値:65,800円
米国Amazonでの最安値:国内送料込721ドル(57,680円) =粗利8,120円
変動コスト:8,712円
(内訳)
・輸入消費税:57680円*5%=2,884円
・米国から日本までのFedex:交渉次第だが 2.5~5ドル/pound=$5=400円
・FBA納品時の送料(10個納品として640円/10)=64円
・Amazon販売手数料(65800*8%)=5,264円
・FBA手数料(60円+重量課金)=100円
粗利益8,120円-変動コスト8,712円=▲592円
「え? 儲からないじゃないですか!」
家に居ながらマウスをポチポチするだけなら誰でもできる。
価格が収斂されていくのは当然だ。
(消費税を無申告すると計算上は1台1000円の利益(?)が出るが、脱税や過少申告は犯罪なので絶対にやらないように!)
では、仕入元を香港に変更した場合はどうだろうか。
ご存じのとおり、SIMフリーiPhoneの多くは香港から流れているが、
香港では定価がHKD4998(約53,000円)と決められている。
こうすると、合計5,099円の圧縮になる。
変動費=仕入高(53,000円)+変動コスト(8,293円)=61,293円
限界利益=売上高(65,800円)-変動費(61,293円)=4,507円
個人でやるなら自宅で一人でやるとして固定費は考えなくて良いので、
30万円の純利益を稼ぐには67台売ればよい。
ちなみに67台の場合の売上高は、440万円。
営業利益率は6.8%なので粗利益は低いが、
投資より圧倒的にリスクが少ない割には、悪くない数字だ。
先ほどのように自転車操業をするので資金は無くてもできるところがいいし、
オマケとして、マイルの貯まるカードで決済しておけば仕入355万円分のマイル(35,000マイル)がもらえるので、ヨーロッパ往復航空券がもらえたりする。燃油代はかかるが。
最後に。
今回のケースでは仕入れコストを下げることにしたが、
・「DocomoのSIMを使う方法」「初期設定マニュアル」などを初心者でもわかりやすいようにまとめた冊子を作ることで単価を2000円程アップさせる
・日本通信の格安SIMを一緒に売る(お客には安く売れるし、自分も儲かる)
・Pocket Wifiの代理店になってセットで売る(同じく)
などの利益アップ策が考えられる。
Amazon最安値が必ずしもバカ売れするというわけではない。
一般にヤフオクではもっと安い。
商売はくれぐれも自己責任の世界ですぞ。
参考:
http://www.takewari.com/result.php.ja?keyword=iphone4s+16GB+BLACK&SearchIndex=All&Sort&destcur=USD