香港での就労ビザ更新。
まもなく永久性居民(香港永住権)になります。
あまり知られていないことですが、
香港では永住権をもっていれば外国人でも立法会(国会)議員の選挙権、さらには被選挙権が与えられます。
つまり、日本人のまま香港の国会議員に立候補できます。日本で言えば外国人参政権です。
これは香港基本法で規定されているのですが、
この外国人規定には「(中国は香港にとって外国ではないから)中国籍を除く」とあります。
確かに香港は中国の一部なので「外国人」と呼べば中国からクレームが付くでしょう。
それを逆手に取って、わざわざ香港基本法(憲法)に書いたことに、香港人のしたたかさ、プライドを感じます。
さて香港はどうなるのでしょう。
よく聞かれますが、私はこう考えています。
『2047年には中国(大陸)に併合される』
これは、既定事項です。
問題は、
中国が民主主義になるか、
香港が赤化するか、
このどちらになるかです。
私は、選挙で自分たちの代表を選ぶ民主主義が、現時点で最も優れていると考えています。優先すべきはスピードよりも、最大公約数の幸せです。民主主義では言論、抗議も自由ですから少数派の意見も尊重され、ほぼ全ての国民が妥協できる政治になります。
法案ごとに直接国民投票ができる直接民主主義も、技術的には可能になりつつありますからこれからはそれも検討できそうですが、皆が賢いわけではないので当面は代議士がいたほうが良さそうです。
そして、私は中国が民主主義に向かえば、中国民衆にとって最大公約数の幸せになると思っていますが、これは中国人が自分たちで考えることであって、外国人である私が口を挟むことではありません。仕組み上、民意が反映されないのでアヘン戦争とか辛亥革命並みの外圧が必要でしょう。或いは、江沢民派が外国の力を借りて内戦になるかもしれません。
中国は経済成長を続けて、一帯一路で自国支配市場を広げ続ける限り国民からは不満は出ませんが、それならば民主化は無理でしょう。
しかし私は日本人であると同時に香港居民でもありますから、香港人として、香港の将来を担う若者たち、彼ら自身の自由を求める活動を資金面でサポートしたいと考えています。
自由と民主主義が、あるべき姿だと信じているからです。