3度目のラオス、ビエンチャン。
ここは首都にも関わらず、隣国タイとの国境にあります。
普通、首都って防衛上、もう少し奥に作るような気もしますが、
Wiki先生によれば、昔のランサーン王国時代は、タイ東北部も同じ王朝が支配していたようです。
タイ東北部はイサーン地方と呼ばれ、そこに住むのはイサーン人。
でも民族的なルーツはラオス人と同じです。
で、一時期はタイの支配下になったものの、
英仏など列強各国が植民地支配する際に、メコン川で分けられた感じですね。
このままじゃタイ東北部までフランスに分割占領されちまう!
というわけで、
タイの政策でタイ東北部にいるラオス人はイサーン人と改称されました。
ここはラオスじゃないよ、ってことですね。
でもこれ、ほんの100年前の話。
今でもイサーン人は、
自らのルーツがラオス人であると認識している人が多いみたい。
で、戦争や帝国主義が廃れた今は、
普通に往来が活発です。
こんなバスに乗って
メコン川を渡るとすぐタイ側。
ノンカーイです。
こちら側のスーパーは品数豊富で安いので、
ラオス人が大挙して買い物に来るらしい。
香港と深セン、
ジョホールバルとシンガポールみたいなもんか。
値段を見る限り、ラオスに持ってくるだけで1.5倍で売れる模様。
しかも関税なんて払ってないだろうし・・・
ATMも日本語対応で便利です!
ラオスはタイバーツが通用しますが、
ラオス国内でタイバーツの調達は出来ません。
正確にいうと、両替屋でできるんだけどレートが激悪!
ラオスの金融政策は、日本と同じく量的緩和なんだけど、
一言で言えば金が足りなきゃ輪転機を回せば解決w というとんでもない金融政策です。
1997年アジア通貨危機の際にも輪転機を回しまくり、
1998 年に+91%、1999 年に+128%という天文学的なインフレ率を記録しました。
お金を持ってると価値が半分、そのまた半分になるという・・・
そんなわけで、国民はLAK(ラオスキープ)より、
米ドルを信頼するし、
今では安定しているTHB(タイバーツ)も信用されるというわけですね。
今回も貿易面でいろいろ勉強になったなぁ。